99年06月号

 

 

<問題1>

       ツルとカメとカブト虫が合わせて40匹います。足の数の合計は166本です。
      カブト虫がカメより2匹多いとすると、ツルは何匹いますか。

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<問題2>

       川の上流の地点Aから下流の地点Bへ向かう船と、地点Bから地点Aへ向かう船が同時に
      出発し、AとBの真ん中の地点から下流に3kmの所ですれちがいました。そのとき、下りの
      船が故障してエンジンが止まってしまったので、B地点に着いたのは、上りの船がA地点に
      着いてから1時間後でした。2つの船の静水での速さは同じで、下りの速さと上りの速さの
      比は5:3です。川の流れの速さ、静水での船の速さはそれぞれ時速何kmですか。
      
      <hero-u 注>
       「静水での船の速さ」とは、流れのない静かな水面での船の速さであり
          「上りの速さ」=「静水での速さ」-「川の流れの速さ」
          「下りの速さ」=「静水での速さ」+「川の流れの速さ」
        となります。

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<問題3>

       大、中、小の3種類の玉があり、直径はそれぞれ2cm、1cm、0.5cmです。いま、下の図
      のように、大玉と大玉の間に中玉を2個入れ、また、それぞれの間に小玉を3個、2個、1個、
      2個、3個、2個、1個、2個、3個・・・のように繰り返し、すき間なくまっすぐに並べます。
      このようにして3種類の玉を1m以内で最も長く並べるとき、大玉、中玉、小玉はそれぞれ
      何個使いますか。
      

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99年05月号の正解

 

<問題1>

       54個

      <コメント>
       時間をかけて一つ一つ調べていけば答えは出ますが、入試には制限時間があります。
      2と3と5の最小公倍数は30なので、1から30を一区切りとして考えます。そうすると
      この中で数字は8個残ります。以下この30区切りのパターンがずっと繰り返すので、
      8個×6+6個=54個となるわけです。

<問題2>

       9.42平方センチメートル

      <コメント>
       正方形はひし形の特殊形なので、面積はひし形の公式も使えます。正方形の対角線が
      円の直径になっていることに気が付けば、円の半径は求まらなくても、半径×半径の値
      はわかります。もちろん三平方の定理を使って円の半径を求めるのは反則です。

<問題3>

       9:11

      <コメント>
       こんな問題を小学生に出題して良いのでしょうか。高校入試であってもハイ・レベル
      な問題です。相似が一つも見当たらないので、長方形の外側に出っ張って相似な三角形
      を作ります。それを使ってBI:IDとBJ:JDを求めます。後は連比を使い、2種類の比を
      一つにまとめるわけですが、これはかなりの難問です。

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