人物:
 フリードリッヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(哲学者)
  *国王フリードリッヒ・ヴィルヘルム4世にちなんで名付けられる
 
生没:
 1844年10月15日〜1900年8月25日(独身)
 
概略:
 ピアノの名手。特に即興演奏はベートーベン以上の腕前だったとか。
 
 学生時代、当時まだほとんど無名だった詩人ヘルダーリンの作品を読み、高く評価している。
 
 大学時代、哲学者ショウペンハウエルの著作「意志と表象としての世界」に大きな衝撃を受ける。またこの頃、売春宿で梅毒に感染したとも言われている。
 
 作曲家ワグナーと親交を深めるが、後にその言葉と行動の二面性に絶望し、訣別。
 
 父親が牧師という敬虔なプロテスタントの家庭で育ったにも関わらず、後年「神は死んだ」「ルサンチマン」「ニヒリズム」等、その著書の中でキリスト教を徹底批判。
 
 44歳の時トリノの下宿前の通りで発狂し、大学病院精神科に入院。その後、死ぬまで回復することはなかった。発狂の原因は、梅毒による進行性麻痺症や、父親ゆずりの遺伝的脳疾患など、様々な説が存在する。
 
 年間200日にもおよぶ激しい頭痛は、過度のマスターベーションが原因だとも、梅毒が原因だとも言われている。ちなみに、親しかった頃のワグナー夫妻は、その激しい性欲を察して結婚を強く勧めている。
 
 その哲学思想はワグナーの音楽と共に、第二次世界大戦でナチスに政治利用される。
 
著作:
 悲劇の誕生
 人間的、あまりに人間的
 道徳の系譜
 この人を見よ
 善悪の彼岸
 ツァラトストラはかく語りき
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