悲しき条件反射

 

登山家のブラウンとグリーンがアイガー北壁を制覇しようとしたが、

200メートルばかりよじ登ったところ、足を踏み外して滑り落ちてしまった。

幸いなことに、ザイルが岩の先端に引っ掛かり、二人は空中に宙ぶらりんとなった。

スイス救援隊のヘリコプターが飛来して、ラウドスピーカーで二人を激励した。

「こちらは赤十字救援隊です・・・」

二人は声を揃えて答えた。

「寄付はもう済んでますよ」

 
 

妙薬

 

「先生、最近どうも耳が遠くなっちまって、自分の屁の音も聞こえないんです」

「それじゃあ、この薬を二粒ずつ、一日に三回服用しなさい」

「これで耳がよくなりますか?」

「いやあ、耳には効かないが、屁の音が高くなることは請け合いですよ」

 
 

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