金正日が死んで地獄に行った。父親の金日成が彼を迎えた。
「お父さん、しばらくでした」
「お前が来るのを一日千秋の思いで待ってたんだ」
「ここの待遇はどうなんです?」
「悪くないな。わしなどは特別に扱われているんだ。
悪魔もわしを怖がっているらしい」
「さすがお父さん、ますます尊敬しちゃいますよ。
ところでなぜ、私が来るのがそんなに待ち遠しかったんです?」
「われわれは名コンビだ。ここはわれわれの才能を存分に発揮できるところだ」
翌日、何者かが天国の門を叩いた。
聖ペテロが門を開けると、そこには大悪魔が小悪魔を大勢引き連れて立っていた。
「なんだ、お前たちは? 地獄へ戻りなさい」
大悪魔がべそをかきながら、
「われわれは政治的亡命を申請します」
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