ソ連政府はスターリンの遺体の処理に困って、他の国にその引き取りを依頼する。
まずアメリカに頼むが、にべもなく断られる。
次にイギリス、そしてフランス。しかし、どの国にも断られてしまう。
だが、一国だけ「受け入れる」と答えてきた国があった。
それについて、ミコヤンがフルシチョフに報告する。
「同志ニキータ・セルゲーヴィッチ、
イスラエルのデヴィッド・ベングリオン首相が、
エルサレムの墓地を都合してくれると言ってきています」
フルシチョフは、しばし考えてから、きっぱりと言った。
「だめだ、あそこはやめた方がいい」
「なぜです?」
「わからんのか。あそこでは、すでに1人生き返ってるんだぞ」
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