アフリカの新興国の外交官が、赴任先のモスクワでロシアン・ルーレットを見物した。
後日、ロシアの外交官が、そのアフリカの新興国を訪れたときのこと。
「貴下にぜひ、お見せしたいものがあります」
と、アフリカの大使が言った。
「我々はこれをアフリカン・ルーレットと呼んでいます」
「ほほう、どんな風になさるんですか?」
大使は、ぐるりと輪になって腰掛けた6人のアフリカ美人を指差し、
「この6人の誰でも、お選びになった女が、貴下と今夜一夜を共にします」
「どこが我が国のルーレットに似てるんです? 危険がどこにあるんです?」
「さよう、実は」と、アフリカの大使は言った。
「この中に1人だけ食人種が混じっております」
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