金正日が死んで、天国に行った。天国のゲートで聖ペテロが彼に会った。
周囲で可愛い天使たちがフルートを奏でている。
リストに目を通しながら、聖ペテロが、
「あんたは天国ではなく、地獄に行くことになってるよ」
「そんなはずはない!」
金正日が声を上げた。
「私は、朝鮮民主主義人民共和国の指導者だったんだぞ」
「それが地獄行きの理由だな」
「あんたじゃ話にならん!神に直接話をさせろ!」
「ボスは今日は忙しいんだ。あんたなんかと話している暇はない」
「この私に向かって、何という無礼な口をきくんだ!
百戦錬磨の鋼鉄の霊将だぞ!神に会えるまで、ここから動かないからな」
仕方なく、聖ペテロは神のところに行った。
「主よ、今ゲートに金正日とかいうおかしな男が来ています。
地獄行きなのですが、どうしても主に話したいと言っているのですが、
いかがいたしましょう?」
神がちょっと考えてから、
「懺悔をしたいのかもしれん。会ってあげよう。ここへ連れてきなさい」
数分後、聖ペテロが真っ青な表情で戻ってきた。
「主よ、いません!」
「あの男がか?」
「天使たちもです!」
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