弘法にも筆の誤り
            
通 説

 弘法大師は書道の名人として知られている。その弘法大師ですら、ときには書き損じをすることがあるということ。どんなにその道の達人といわれている人間でも、ときには失敗するというたとえ。

  
   
珍解釈

 弘法大師(空海)は中国で仏教修行を終えた後、日本のどこに寺を開くか、その場所を中国から槍を投げて、その槍の刺さった所、つまり今の高野山(和歌山県)に決めたという伝説がある。つまり、弘法大師は書道ではなく、本当は槍投げの達人だったのである。しかも100m足らずの現世界記録など遠く及ばない中国から日本までという大遠投。ヤン・ゼレズニーも真っ青。書道も上手かったかもしれないが、この超人技とでは比べものにならない。転じて、非常に優れた才能や業績を見過ごし、取るに足らぬ些細なことに目を奪われ、結果としてその人間の評価を誤ってしまうことはよくある。そういう愚には注意しなければいけないということ。

  
   
教訓

 弘法大師はどんな筋力トレーニングをしてたんでっしゃろな。修行の傍ら少林寺拳法でもやってたんでっしゃろか。映画なんか観てると、少林寺の達人は空飛んだり、巨岩ぶん投げたり、とても人間とは思えんようなことでも平気でしよる。書道は日本でも上手くなれるが、体鍛えるんやったら中国へ行けと、そういうことやな。

 
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