虎穴に入らずんば虎子を得ず
            
通 説

 虎の穴に入る危険を冒さないと、虎の子をつかまえることはできないという意味。身の安全ばかりを考えていたのでは目的を達成することはできない、思い切った冒険をしなければ大きな功名は得られないというたとえ。

  
   
珍解釈

 穴に入らなければ、子供を得ることはできない。つまり性行為をしなければ子供は生まれないということ。それは虎も人間も同じであり、すべての生き物は交尾によって子孫を繁栄させているということを虎に例えて言い表したもの。人工受精などの科学技術の力を借りるのではなく、人間は本来の自然な形で気持ちよく子作りに励まなければならないという、未来の人間社会に対する警鐘である。ちなみに、胞子で増えていく菌類や、入る穴の無い植物、単独で性行為を行う両性具有の生物などに対しては、どうにでも好きなようにしてくれという、やや無責任な態度が見られる。

  
   
教訓

 子孫を繁栄させるために、どんどんセックスをしなはれということでんな。そうは言っても、何ごともやり過ぎはいけまへん。あまり子供が急激に増えると、深刻な食料危機に見舞われますさかいな。まず始めにちゃんと計画を立ててから、どうぞ心ゆくまでお楽しみになっておくんなはれ。

 
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