魚には心があるなどと理不尽なことを言い張る者がいたら、水にだって心があるよと、これまた理不尽な意見で対抗して構わないということ。議論の最中、お互い意見が相入れないと、人はすぐに感情的になり、ついあらぬ暴言を吐いてしまいがちだが、そんな時に強い見方になってくれるのがこのことわざ。テレビ朝日では毎月最終金曜日に、いい歳をしたおじさん・おばさん連中が一同に集って、ああでもないこうでもないと徹夜で意見を闘わせているようだが、その最中にこういう非常事態が勃発する。今はほとんど出演しなくなった大島じいさんと田嶋おばさんは、まさに掟破りの最右翼。理不尽はおろか、罵声、雄叫び、発言妨害と、一通り何でもこなす両横綱。それに対し、舛添おじさんや野坂じいさんも暴論で対抗しようとするのだが、いかんせん理性が少し残っており、声にも迫力が無いため、途中でよってたかっての猛反撃にかき消され、少しばかり抵抗を試みるも、やはり多勢に無勢。ひとり虚しくフェードアウト。あっさり発言の機会を持って行かれてしまう。もともと表現の自由など無く、時には田原総一郎まで立場を忘れて放送禁止用語を振り回す始末。まさに戦場である。非論理に対しては非論理で立ち向かうしかないが、それにも限界がある。結局最後は力勝負ということであろう。
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