大は小を兼ねる
            
通 説

 大きな入れ物は小さな入れ物の代用となり、長いはしごは低いところにも使える。このように、大きなものは小さなものの役割を果たすことができるということ。小さすぎるより大きすぎるほうがよいということ。「大は小を叶える」ともいう。

  
   
珍解釈

 男性の中で、わざわざ大用のトイレに入って、大だけをする者はいない。必ず小用も足して出てくる。大も小も同じ所に入る女性とは違い、用途によって場所の異なる男性に限られたことわざ。しかし、小用は小しかできないからといって、何も小だけのためにわざわざ大用に入るよう奨めているわけではない。男性トイレの場合、個室の数は極めて少なく、緊急の者にとっては、まさに運命を左右する貴重な存在なのである。あくまで、大のついでに小もするものであるという程度の意味合いしかないことを忘れてはならない。ちなみに、女性は場所が同じであることをよいことに、小の目的で入って、ついでに大までしてくるという猛者もいるようだが、だからといって、小は大を兼ねるということわざは存在しない。

  
   
教訓

 腹が痛うなって個室に駆け込んだっちゅうのに、小ばっかり出て、なかなか肝心の大がお出ましにならんことがありますな。まさに本末転倒でおます。うんうん唸った末に、やっと出たんがすかしっ屁。おちょくっとんのか。そういう時は冷たい牛乳飲んだらよろしおまっせ。その日一日直通や。

 
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