Volume10
 
 

 日本人は極端に大きいものと、極端に小さいものを認めようとはしない。
 日本人は極端に優れたものと、極端に劣ったものを認めようとはしない。
 日本人は極端に美しいものと、極端に醜いものを認めようとはしない。
 日本人は中くらいのものの中で生まれ、中くらいの親に出会う。
 日本人は中くらいのものの中で育ち、中くらいの自分を作り上げていく。
 日本人は中くらいのものの中で死に、中くらいの歴史を残していく。
 日本人の回りはいつも中くらいのものが支配している。
 しかし・・・
 中くらいのものは何も考えはしない。
 中くらいのものは何も生み出しはしない。
 中くらいのものは何も変えはしない。
 
 ああ、思えば
 中流に安心し、平凡が好きで、ほどほどに満足し、普通を目標とする日本人よ
 お前達はなぜそうも極端に中くらいなのだ。
 そんなお前達に何の魅力があるというのだ。

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 物事に対する興味の入り口は
 必ずしも正面にあるとは限らない。

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 同じ水であっても
 喉が渇いている時に飲む水は
 体に染み渡るほど美味しく、有難い。
 
 同じアドバイスであっても
 困っている時に受けるアドバイスは
 心に染み渡るほど嬉しく、有難い。

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 一度ある世界に足を踏みいれた人間は
 もう二度と、その世界を外側から見ることはできない。

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 日本人は数という価値観しか持ち合わせていない原始的な国民である。
 だから、数で表現できないものには見向きもしない。
 数で表現できないものは認めることができない。
 芸術など、所詮日本人には無縁の存在なのだろう。
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