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ああ、言葉とはなんと数多く存在し その中途半端なことよ。 今の私の気持ちを完全に伝えるものなど 唯の一つも見当たらない。 |
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人は誰でも立派な言葉を口にする あたかも自分がその通り生きているかのように |
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金以外のために、剥き出しになる感情を、大人げないと言い 金のために、剥き出しになる感情を、仕事熱心だなどと言う。 世の中、金の力を借りないと、感情すら表にあらわせないとは・・・ |
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金に汚い奴ほど、金を無駄に使う。 |
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客 「この絵は本当に素晴らしい。これで100ドルは安いね。今まで誰もこの絵 を買おうとしなかったなんて、一体、他の客はどんな目をしているのかね。」 画商 「お客さんもそう思いますか。まったく素晴らしい絵ですよねえ。これが無 名の画家の描いた絵だなんて考えられませんよ。ダ・ビンチもゴッホもピカ ソも顔面蒼白ってところですかね。私が評論家なら、ノーベル絵画賞でもあ げたいくらいですよ。いやいや、ノーベル賞にそんなものがあればの話です けどね。でもねえ、お客さん。今までこの絵を、あなたみたいに、素晴らし いから買いたいと言ったお客さんは何人もいたんですよ。ところが値段が 100ドルだと知ると、いつも決まって買うのをやめてしまうんですよ。不思 議ですよねえ。こんな素晴らしい絵が、たった100ドルで手に入るというの にねえ。いいえ、無名の画家が描いた絵だなんて話をしたのは、あなたが初 めてですよ。」 客 「まったくだ。この絵なら1000ドルでも安いくらいだよ。」 画商 「本当ですよね。でも、例えばこちらの絵ですがね。この絵なんか、私はち っともいいとは思わないんですが、不思議と売れるんですよ。別に絵そのも のが気に入って買って行くふうには見えないんですが。」 客 「へえ、そんなもんかね。」 画商 「実はね、これらは私が描いた絵なんですよ。私も若い頃は画家を目指した ことがあってねえ、若気の至りってヤツですか。途中で自分には絵の才能が ないと気付いて、画家になるのは諦めてしまったんですが、どうしても絵と 離れるのが嫌でねえ。それでこんな小さな画廊を開いて、まあ細々とやって るってわけなんですよ。自分の画廊だから自分の絵も並べておいていいだろ うと思って、昔描いた絵をいくつか並べてあるんですが。自分の絵だから、 ちょっとぐらい高い値を付けておかないとシャクじゃないですか。それでゴ ッホやシャガールと同じくらいの値段を付けてみたんですがね。でも、それ がよかったみたいで・・・」 |
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