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その人間が今、自分にとって いかに遠く及ばない存在であったとしても 決してその人間を尊敬してはいけない。 あくまでも観察し、研究するにとどめよ。 尊敬の念を抱いてしまったその瞬間から その人間の善も悪も、優も愚も、真も虚も もう何もかも、すべて空の彼方に見えなくなってしまう。 ましてや、その人間を越えることなど永遠にできやしない。 |
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一人の天才は多くの凡人によって位置づけられる。 天才の基準は多くの凡人のみが持ち合わせている。 世の凡人たちよ、明日は誰を天才にするつもりだい。 |
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「仕方がない」と口走る人間は 無気力と無能力を人前で証明しているようなものである。 この世で「仕方がない」ものなど、明日の天気と そんな人間もいつか必ず死ぬ、ということぐらいしかないのだから。 |
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彼らが馬鹿なのか、私が馬鹿なのか。 この世の不明確な基準からすると 馬鹿という言葉を使わない方がよさそうである。 |
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金は使うために稼ぎ、人は別れるために出会う。 | |
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俺「もしいま仮に1兆円なりの大金があったとして、これから先、死ぬまで遊んで暮らせ るとしても、それでも仕事はする?」 彼「う〜ん、やっぱりするね。大金が入った当初はしないかもしれないけど、そのうち虚 しくなってくると思う。社会に対する帰属意識は欲しいからね」 俺「じゃあ、その仕事はもちろん無給でいいわけだね」 彼「いや、給料は欲しい」 俺「でも、もう金をもらう必要なんかまったくないわけでしょ」 彼「それはそうだけど、自分の時間を割いたことに対する正当な報酬という意味でね」 俺「虚しさ回避と帰属意識が動機なんだから、欲求は充分満たされるわけでしょ。むしろ 無料の方が、よっぽど社会に対して貢献しているとも言える。世の中にはボランティ アっていう無給の人もいるわけだし」 彼「自分の能力に対する世間の評価が、もらう金額によってわかる。そういうものを知り たいってことでもあるな」 俺「それじゃあ、その評価は金じゃなくてもいいわけでしょ。例えば勲章とか表彰とか、 そういう形で知ることもできるわけだし」 彼「それもそうだけど、仕事って辛い部分とか、嫌な部分もあるじゃない。それに対する ねぎらいの意味もあるよね」 俺「そんな部分は初めから放棄しても構わないんじゃないかな。仕事を始める前に、会社 側に対して無給と引き替えに嫌なことはしない、という条件を提示してもいい。それ でも嫌なことがあったら、あっさり辞めたって何の問題もないわけだから」 彼「辛い部分や嫌な部分も、みんなと一緒にこなすから帰属意識が生まれるんだよ。そん でもって、給料日に俺だけ給与明細がありませんよじゃ、あれってことになって、俺 も周囲の人間も同属意識が薄らぐよね」 俺「じゃあ、周囲が無給の人ばかりなら、無給でもいいと?」 彼「う〜ん、そういうわけでもないけど・・・」 俺「給与の有無からくる疎外感など気にするより、そういった人達を自宅にでも招いて、 個人的に歓迎してあげた方が、よっぽど楽しい同属関係が生まれるんじゃないの。毎 日招いても金の心配はまったく無いわけだからさ」 |
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