Volume131

 

 

 悲しいとは、ある重苦しい状況の中に何かしらの美を見い出し、
 その美しさに感動している心理状態としか思えない。

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 軍人の勲章は殺人の象徴であり、死刑執行は殺人の儀式である。
 殺人を悪と定めておきながら、しかし一方では、
 これら殺人を正当化し得るのが人間の英知である。
 死という現象に如何なる理由も付けられるくらいが、
 人間の偉大なる英知である。

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 物が捨てられないというのは習慣であって、
 大事にしているかどうかとは無関係な場合が多い。
 そして、それは者の場合にも当てはまる

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 俺は受け身表現を使って喋る奴は嫌いだ。
 そいつらは常に、被害者意識を持っているか、
 誰かに便乗することばかり考えているからだ。

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 かつて、この世に善人などいたためしはない。
 そして、それが良くわかっていながら、
 それでもなお、人々は善人を望む。
 しかし、彼等の言う善人とはいかなる人間か?

 常に利益とは無縁であり、自分達には劣等感を与えない。
 そういう損得面で自分達より低い人間を指しているにすぎない。

 石川五右衛門や鼠小僧次郎吉は悪人か?
 当然、彼等は犯罪者であり、憎むべき悪人ではあるが、
 人々はどれだけ彼等に敵意を持っているか。

 自分達以上に上手に立ち回って利益を得る。
 つまり、行動よりも利益こそが悪人の必須条件なのである。
 従って、どんな善人も大金持ちになれば、
 いずれ善人とは呼ばれなくなるにちがいない。
 まさに利益に対する嫉妬の裏返しが善人なのである。

 おそらく、自分ががっぽり稼いでいる間は、
 善人などというものには無関心であろう。

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