Volume159

 

 

 誰とでも仲良くしようとする者は、誰とも仲良くなれない。
 誰からも疑いの目で見られ、誰からも相手にされなくなる。
 そして、寂しさで弱った心を見透かされ、
 下心のある人間だけが近寄って来る。
 しかし、弱った心には、その下心が見えない。

------------------------------------------------------------------------

 

 人間を最終的に決定付けるものは知性である。

------------------------------------------------------------------------

 

 誤解を解くためには、無理に誤解を解こうなどと思わないことだ。
 特別な行動や説明は、もつれた糸をさらにもつれさせる危険性がある。
 誤解が解けるまで、普段通りの姿でじっと待っていればよい。
 誤解を解くために必要なものは時間である。

------------------------------------------------------------------------

 

 知性のない奴が困った時にできることは、しょせん酒を飲むことぐらいか。

------------------------------------------------------------------------

 

 人間はどんな状況にあっても、決して希望を失ってはならない。
 希望を失った者は、自信を失い、勇気を失う。
 希望も自信も勇気も失った者の心には、寂しさという病が忍び込む。
 人はその寂しさを消そうとして、必死になって誰かを捜し求める。
 その姿はまるで風に吹かれ、ゆらゆらと揺れている葦のようである。
 寂しさに占領されてしまった心に、自分自身はもう存在しない。

 人間はどんな状況に置かれても、決して希望を失ってはならない。
 希望がまるで見えない状況にあっても、希望を抱くことを忘れてはならない。
 何十年間その状況が続こうとも、未来に希望があることを諦めてはならない。

 そして、いつの日か希望が訪れたなら、
 それに向かって踏み出す勇気を決めておかなければならない。

------------------------------------------------------------------------

inserted by FC2 system